みなさん、ご無沙汰しています。サルビア主宰のセキユリヲです。

5年前に養子縁組をし、子どもを授かり、
サルビアの活動からは少し離れていましたが、
活動をゆるやかに再開することになりました。

ここでは、「サルビアこころみるかい」を始めるに至るまでの道のりに、
少しだけお付き合いください。

サルビアは2000年に私の個人的なものづくりから始まり、
素敵な職人さんと出会い、仲間が増え、
「古き良きをあたらしく」をテーマに、ものづくりをしてきました。

「地方のモノづくりや、職人の技術を支える」
「街に雑貨屋さんがある景色をつないでいく」
という2つの理念を大切にし、活動を続けてきました。

地場産業や伝統工芸など、日本の職人の技や技術は、
授かった子どもたちの世代にも残していきたいもの。
また、どこも同じような複合商業施設が立ち並ぶ時代の中で、
個性豊かな店主のいる街の雑貨屋さんの存在は、
知らなかった世界やモノ、人との出会いへの新しい扉だと感じています。

しかし、サルビアを始めた頃からは時は流れ、
私自身も含めて、たくさんのモノを必要としない時代に。
モノをひとつ得るまでの時間もお金も方法も変わったことで、
その価値も変わってきたように思います。

そのため、わたしたちなりに試行錯誤を重ね、
職人さんとものづくりをし、街の雑貨屋さんで売り続けてきましたが、
モノを作り、売る、ということが年々難しくなってきました。

ただ一方で、職人さんやその技術、個性豊かな雑貨屋さんがなくなったら、
とても寂しくてつまらない、とも思います。

高齢化が進み、継ぎ手のいない職人の世界。
人口が減る地方の街で雑貨店を続けていくことの難しさ。
そんな大きな課題に対して、この理念に通じる活動を続けるには、
わたしたちだけの力では難しいことが、わかってきました。

だったら、それに共感してもらえる仲間をつくり、
みんなでそれを応援できたなら。
「1人じゃできないことを、salviaと」

そんな想いで、この「こころみるかい」という活動を
はじめたいと思いました。

「日本のものづくりや職人さんを応援したい」
「古くから続く日本の手仕事を残したい」
「個性豊かな店主のいる街の雑貨屋さんがある景色が続いてほしい」
「古きよきを子どもたちの世代にもつないでいきたい」
「大人も子どもも幸せを感じられる環境をつくりたい」

この想いや理念を種に、みんなで新しい芽をつくり、豊かな木に育てていく。
それが「サルビアこころみるかい」です。

この種に共感くださった方、実現に向けて一緒に歩んでくださる方、
ここにしかないつながり、ひとときに参加してみたいという方々のご参加をお待ちしています。

メンバーのみなさんと、こんなことできたらいいな、
こんなことを一緒に楽しんでみたい、という妄想はたくさん広がっています。

どこまでできるかは未知ですが、サルビアが大事にしたいと思う世界が、少しでも続くよう、
さまざまな形で「こころみる」活動をしていきたいと思います。

2019年7月7日  サルビア主宰 セキユリヲ